2025.03.19 UP
近年、AIの発展により、私たちの仕事や学習の仕方が大きく変わってきています。 皆さんもChatGPTやGeminiなどのAIをよく目にするようになったのではないでしょうか。 そんな中、今とても注目されているのが「NotebookLM」です。 NotebookLMは、まるで優秀なアシスタントがそばにいてくれるように、私たちを手助けしてくれる新しいノートツールです。
まずはじめに、NotebookLMとは何かご紹介していきます。 従来のノートが単なるメモ帳のような「ただ情報を記録するだけ」のものに対し、 NotebookLMはアップロードした文書やウェブページなどの情報をAIが解析し、その内容に基づいて質疑応答や要約、アイデア出しなどを支援してくれます。
NotebookLMのできる主なことは以下の通りになります。
①文章の理解と要約
長い論文や報告書などをアップロードすると、AIが内容を理解し、重要なポイントを抽出して要約してくれるので、短時間で内容を把握することができます。
②質疑応答
アップロードした文書の内容に関して、AIに質問が可能です。文書を解析し、適切な回答をしてくれます。
例えば「この文書の主な結論は何?」と聞くと、該当部分をピックアップして、分かりやすく説明してくれます。
③関連情報の提案
利用者のノートの内容に基づいて、関連する情報や背景知識を提示することができます。
例えば、歴史に関するノートを作成していると、関連する出来事や人物の情報を補足してくれるため、より深い理解が可能になります。
④情報整理
複数の情報をアップした時に、関連性を分析し、整理することができます。
⑤共有
例えば同部署内で共有し、リアルタイムで共同編集することが可能です。編集できる人と閲覧のみの人でアクセス権限を区別することもできます。
またNotebookLMはGoogleが開発したので、ドキュメント・スプレッドシート・スライドなどとスムーズに連携が可能になっています。
NotebookLMが活躍する場面例
・読むのが面倒な本やものすごく長い論文の要約
・全て覚えられない社内規定のチャットボット化
・難しい助成金申請作業の効率化
・会議の議事録や報告書の作成
・契約書をはじめとする重要な書類の精査
・社内試験や資格試験の対策
例えば、何かの助成金を利用しようと思った時、「規約が長くて難しくて分からない」となってしまう時があるかと思います。 そんな時にNotebookLMに要約させることで、理解度が格段にあがり、効率的に申請することが可能になります。 また、長くて社員が全部覚えることができない社内規定も、NotebookLMでまとめてチャットボット化させることで、 社員がいつでも簡単にチャットボットに質問し、回答を得ることができるようになります。
次に、NotebookLMと他のAIを比較して違いをご説明していきます。
ツール名 | NotebookLM | ChatGPT(GPT-4) | Gemini |
---|---|---|---|
主な用途 | 文書・ノート整理、要約 | AIとチャット形式で会話する、 知識検索 |
AIとチャット形式で会話する、 最新情報検索 |
情報の元 | アップロードした文書 | インターネット上や事前に学習 している膨大なデータ |
インターネット上や事前に学習 している膨大なデータ |
要約機能 | 文書ごとに要点を抽出 | 文書の要約可能 | 文書の要約可能 |
質問応答 | ユーザーのノート内情報を活用 | AIが持つ知識で回答 | AIが持つ知識+Web検索 |
文書生成 | 既存ノートに基づいて生成 | 創作・記事作成が得意 | 創作・記事作成が得意 |
特徴的な違いとしては、ChatGPTやGeminiに何か質問をした時の回答を
「インターネット上や事前に学習している膨大なデータ」の中から探してくるので一般的な回答をすることが得意なのに対して、
NotebookLMは「利用者がアップした資料」に基づき回答するので特定の物事に対して深く・正確な回答をすることが得意になります。
また、無料アカウントの場合は内容をAIに学習されてしまいますが、
有料アカウントは学習されないので、「AIに学習されたくない」という方は有料アカウントにすることで対策が可能です。
ではここで、具体的な使用方法をご説明していきます。
①NotebookLM公式サイトにアクセスし、Googleアカウントにてログインする
②【ノートブックを新規作成】をクリックする
③【ソースを追加】にて追加するファイルを選択する
実際にNotebookLMを使用してみたので、その感想もお伝えします。
上記はほんの一例ですが、HP内からどんなコラムが掲載されているかしっかりと回答できていることが分かります。
HPだけではなく、お客様に配布しているチラシや、提案資料など、他にもソースを充実させていけば、
他部署の人からオフィススタイルラボについての質問が来た時に回答できる「社内チャットボット」にも活用できるな、と感じました。
NotebookLMは、AIを活用したノート整理・情報管理ツールであり、仕事や学習など幅広い場面で活用できます。
情報の要約や整理、質問応答機能を活かすことで、業務を効率化させることが可能です。
また、こちらは2025年3月現在、GoogleWorkspaceに標準搭載されている機能になりますので、他の機能と合わせてより業務効率化への効果を発揮します。
オフィススタイルラボではGoogleWorkspaceの導入支援もさせて頂いておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
AI技術が発展する中で、こうしたツールを使いこなすことが、今後ますます重要になっていきます。
ぜひこれをきっかけにNotebookLMをうまく活用して、業務効率化に活かしてみてください。